2019年9月14日(土)15時より、ゆめプラサロンコンサート2019「珠玉の宝石 ~クロマチックハーモニカ~」が行われました。



ハーモニカ奏者・南里沙さんは、音楽大学でオーボエを専攻していた頃にハーモニカに出会い、その楽器の魅力を広く普及させたい使命感を抱き、ハーモニカのプロ奏者として活動を始めたそうです。
今日はギタリスト・渡辺具義さんと共に、ハーモニカの魅力が存分に楽しめるような幅広いジャンルのプログラムを用意してくださいました。



ハーモニカと言えば、子どものころ音楽の教材として買った黄色のプラスチック容器に入った教育用ハーモニカ。自分も童謡や唱歌を吹いて楽しんだ記憶があります。
クロマチックハーモニカも同じハーモニカですが、ソロコンサートを聴くのは初めての事でした。
本日は、16個の穴で4オクターブの演奏ができるクロマチックハーモニカで、邦楽・洋楽・ジャズ・クラシック・映画音楽などが演奏されました。

第1部最初の曲「TOKYO SKY」は、ギター渡辺さんの作曲されたオリジナル曲。アップテンポでおしゃれで、ハーモニカの楽しさを感じられる曲で、一気にステージに引き込まれました。
プログラムは曲目ごとにジャンルが変わり、ハーモニカの可能性を満喫できるラインナップでした。
スマホのCMでも使用された「Voices」もスタイリッシュでかっこいい演奏でしたが、五輪真弓の名曲「恋人よ」では哀愁と情熱を帯びた演奏、モーツアルト「夜の女王のアリア」では音域の広さと単旋律楽器ならではの魅力を発揮した演奏を聴くことができました、
曲間には、南さんの楽しいお話が入り、「買ったその日に吹ける楽器」「肺活量はそんなにいらない」とハーモニカの手軽さを紹介しつつ、クロマチックハーモニカの機能について解説もありました。
真っ赤なドレスは「移動で乗ってきた電車と同じ色。名鉄カラー!」など、ユーモア満載のトークで客席を楽しく盛り上げてくれました。


第2部は、南さんは衣装替えをし、オリジナル曲「君のように空を飛んで」からスタート。
ジャズの名曲、チック・コリア「スペイン」では圧巻の演奏で、客席から「ブラボー!」の声があがりました。

そして、ハーモニカ特有の枯れた哀愁のある音色で演奏された「愛燦燦」「悲しい酒」は、感嘆の溜息と拍手が客席から沸き起こりました。
プログラム最後の曲「サイクリングロード」では、客席の手拍子とともに賑やかな盛り上がりをみせました。

終演後のサイン会ではたくさんのお客様が列に並び、南さんへコンサートの感想を伝えたり、記念撮影をしたり、楽しい雰囲気そのままでロビーが賑わっていました。
今日は南さんの熱心なファンの方々もいらっしゃったようで、みなさん名残惜しそうにエントランスで会話を楽しんでいる姿もみられました。

本日のコンサートを聴いて、自分の黄色の容器に入ったハーモニカどこにしまったっけ?と、ふと探したくなりました。
これからやってくる「音楽の秋」に、まずは手軽に吹けるハーモニカはちょうど良いかもしれませんね。

by S.A

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