2017年8月5日(土) 2017年度のサイエンスレクチャーとして、
サイエンスナビゲーターの桜井進さんをお招きして、
「わくわく 数の世界の大冒険」と題して講演会が開催されました。



算数や数学の講演会というと、難しそうで堅いイメージがありますが、
桜井さんの講演会はそんなイメージとは違い、
お子さまからご年配のかたまで楽しめる、まさに「数学エンターテインメント」でした。

まず、オープニングからして綺麗な映像が始まり、わくわく感が広がります。
桜井さんがラジオの周波数の計算から数に興味を持ったお話しや、
カレンダーの数字の並びの不思議、桁数の多い掛け算を簡単にするには、
宇宙と数学のお話しや、紙を何回折れば月や宇宙の果てまで行けるかなど、
美しい映像と軽快な語り口で「桜井劇場」に惹きこまれていきました。
また漫画のキャラクターのセリフから数学的にどういう事か計算してみたりするのも、
小さなお子さまにも面白かったのではないかと思います。
今や当たり前になったインターネットの検索も、裏のプログラムでは沢山の計算が行われていることがわかりました。


そして、NPOたけとよが愛する「小惑星探査機 はやぶさ」の映像が出てきて思わず感動。
(はやぶさの映像は、2015年にお招きした上坂監督ご了承済みとのこと)
はやぶさのお話では、軌道計算「π(パイ、円周率)」が必要になりますが、
その桁数をJAXAでは16桁も使っているんだそうです。ちなみにNASAは15桁。
こんなスゴイ計算をしてきたからこそ、地球のオーストラリアにピンポイントで帰ってこれたんですね。

最後に「ゆめたろうプラザから、パリのエッフェル塔まで何kmか?」という問題では、
その映像では桜井先生が衛星画像を使い渾身の力を込めて作った美しい映像を見ながら、ちょっとした小旅行が楽しめました。
桜井さんの計算とネットで出した距離に僅かに差がありましたが、これは地球が回転楕円体だからだそうです。
講演会を通して
「芸術と科学のハーモニー」というNPOたけとよが掲げるテーマとぴったりの内容でした。


質疑応答では桜井先生のサイン入りの著書が当たるかも?
ということでお子さまから沢山の質問の手が上がりました。
「楽しかった」「興味が出た」というような感想が聞けて、小学生にもしっかりと算数の楽しさが伝わったようでした。
最後に子供達へ「他人と比較せず、自分のペースで続けること」
というようなメッセージをいただけました。



講演終了後はサイン会が行われ、たくさんの方に気さくにサインや写真撮影に応じてられました。
実は、お客さまがより楽しめるようにリハーサルも入念に行われていて、
サイン会の姿勢からもお客さまを大切にする方なんだなあと感じました。


その後は、ゆめプラこども特派員からのインタビューに応じられました。
特派員からは、数に関する質問や、桜井さんご自身に関する質問がありました。
詳細はゆめプラ通信9月号に掲載予定です。


桜井先生の公演を聞けば、きっと算数や数学に興味が出てくるかも!?
他にも色々なテーマで講演会をされてるので、機会があれば聞いてみてはいかがでしょうか?

by なお

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