2014年5月24日(土)、「カザルス弦楽四重奏団」のコンサートが行われました。



カザルス弦楽四重奏団は数々の国際コンクールで優勝をしているスペインの実力派の楽団です。

「カザルス」という言葉だけで、胸がときめいていたのですが、その予感をも、はるかに超える演奏でした。

舞台裏でコンサートを聴いていても体の芯に響き渡るような演奏で、客席ではどんなにすばらしかったでしょうか。プログラム構成も優れていて、どの曲も、深い音色と美しい曲想に溢れていました。アンケートによると、皆さんが、強い印象をもったのは、リゲティの「夜の変容」でした。「神秘的だった」「今までに聴いたことのない驚きの曲だった」などの感想をいただきました。

見送りの時、ヴァイオリニストのヴェラさんが「ここは、ホールもお客様もとても素晴しいですね。そして、スタッフの対応もとても良かったです。ありがとう。」と声をかけてくれて、とてもうれしかったです。

by まーちゃん

演奏プログラム

1)カタロニア民謡:鳥の歌
2)モーツァルト:
  弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 K.465「不協和音」
    第1楽章 Adagio – Allegro
    第2楽章 Andante cantabile
    第3楽章 Menuetto. Allegro
    第4楽章 Allegro molto
3)リゲティ:弦楽四重奏曲 第1番「夜の変容」
4)ブラームス:弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 Op.51-1
    第1楽章 Allegro
    第2楽章 Romance: Poco adagio
    第3楽章 Allegretto molto moderato e comodo
    第4楽章 Allegro
アンコール
1)ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」より“粉屋の踊り”
2)ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10~第2楽章

「カザルス」とは

「カザルス」とはパブロ・カザルスのことで、スペインのカタルーニャ地方に生まれたチェロ演奏家、指揮者、作曲家。
チェロの近代的奏法を確立し、深い精神性を感じさせる演奏において20世紀最大のチェリストとされる。
音楽を通じて世界平和のため積極的に行動したことでも知られており、1971年10月24日、カザルス94歳のときにニューヨーク国連本部において「私の生まれ故郷カタルーニャの鳥は、ピース、ピース(英語の平和)と鳴くのです」と語り、『鳥の歌』をチェロ演奏したエピソードは有名である。

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