2015年10月24日(土)、ゆめプラサロンコンサート「88の魔法ピアノ300年物語~仲道祐子の語りと音楽で楽しむピアノの物語~」が行われました。
ピアノの歴史を学びながら、耳にしたことのある名曲の数々を聴ける楽しいコンサートでした。
聴きに来られなかった人の為に、知識のおすそ分けを。
最初にピアノを作ったのは、メディチ家のお抱えチェンバロ製作者。およそ300年前の事という。
その頃の有名な作曲家がモーツァルト。当時のピアノは、とても軽いタッチだったそうで、だから、ああいう曲が生まれてきたわけですね。
そして、ベートーヴェンの時代にピアノは大きな進歩をとげます。音域も拡がり、ペダルの機能もできました。
その後フランス革命が起こり、文化の中心パリにいたピアノ製作者達は、イギリスに亡命。しばらくして、イギリスの、よりダイナミックな表現ができるピアノの機構を持ち帰るのです。
そして、ピアノの詩人ショパンと、ピアノの魔術師リストの誕生。彼らは、同じころパリのサロンで演奏していましたが、好んだピアノは違いました。それぞれの曲に合ったピアノがあるのですね。
リストは長生きして、スタインウェイや、ベーゼンドルファーといった現代のピアノも所有していたそうです。
ドビュッシーやラヴェルは、今の完成されたピアノで作曲しました。
ピアノという楽器の能力を充分使っていますよね。
こんなピアノの歴史を学びながら、
モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、リスト、シューマン、ドビュッシー、ラヴェルと聴き、プログラムの最後は、ピアノの詩人ショパンで終わりました。
アンコールはトルコ行進曲でした。
仲道さんの上品で暖かい演奏と、楽しいお話であっという間に時間が過ぎました。
美しい姿と、センスの良いドレスも素敵でした。
by ルーシー