10月22日(日)コズミックチャレンジの「ココがすごい!日本の宇宙開発&水素ロケットを飛ばしてみよう」と題して、和田直樹さんによるロケット講座と水素ロケット打ち上げ講座が行われました。
午前中は小学1年生~3年生と保護者の親子で参加するキッズコースでした。

この日の講座では、一週間前に作った水素ロケットをいよいよ打ち上げます。

講師の和田直樹さんは宇宙教育指導者としてロケットなどに詳しくて、20年ほど前から保育園、幼稚園児から大学生院、大人の方に宇宙の面白さ、楽しさを伝えられてます。

打ち上げの前に和田さんによるロケット講座を行いました。

今アメリカのNASAでは月面に人類を送る計画があり、それを「アルテミス計画」と言います。そこで使われるのが、現在NASAで最大のロケットである「スペースローンチシステム」というものです。これらのロケットの種類として、燃焼方式の違いで大きく二つあり「液体ロケット」と「固体ロケット」があります。液体ロケットでは燃料である水素と、酸化剤の酸素を液体にしてロケットに載せて飛ばします。

今回講座で飛ばすロケットも、気体ですが同じ水素と酸素を使って飛ばします。では、水素はどのようにして作るかというと”水の電気分解”という方法で作ります。これは水に電気を流すと”水素”と”酸素”に分かれるというものです。

製作講座の中で作った発電機のハンドルを回して電気を作り、水の中に入れた電極(電気が流れるプラスとマイナスの棒)の周りから泡が出てきます。

参加した子どもからは初めてみる現象に興味深々ですね。ちなみに泡が多い方が水素です。ハンドルを回していくとロケットの下の発射用の筒の中に、水素と酸素が混ざった気体が溜まっていきます。少し溜まったところで、いよいよ1回目の打ち上げです。

和田さんの掛け声とともに打ち上げます

「5,4、3,2,1、発射!!」

カチッ! ・・・・・・あれ? 打ちあがりません。

他のお友達も順番にカウントダウンと共に試してみますが、ほとんど打ちあがりませんでした。

・・・なぜでしょう??

みんなで考えます。

電気分解で作った水素が少ない?

水素がちゃんと溜まってなかった?

ロケットがきつくはまっていた?

2回目を試してみます。

1回目よりも水素を多く溜めてみたり、ロケットがきつくなり過ぎないように工夫していきます。

そして2回円の打ち上げでです。

和田さんの合図で飛ばしてみます。

「5,4、3,2,1、発射!!」

カチッ! 

ポンッ!という音とともにロケットが飛びました!

他の子も何機が飛びました。

でもまだ飛ばなかったり、距離が少ないロケットがありましたので、さらに遠くに飛ばすにはどうしたら良いか感えます。

筒のシールが悪くて、水素が逃げて行った?

ちゃんと点火の火花が出てなかった?

いろんな要因があり、みんなで考えます。

そして3回目、4回目ではさらにいろんな工夫や対策をして飛ばしてみた結果、全員が大きく飛ばすことができ、思わずみんなら歓声が出しました!

今回の講座を通じて、ロケットを飛ばす仕組みが少し理解できたり、ロケットやものづくりに興味をもってもらえたら良いですね

また上手くいかなかったら最初から諦めずに

”なぜだろう? どうやったらうまくいくだろう”と考え、工夫できるようになるといいですね。

製作からロケット講座、実験まで楽しい講座になりました。

byヒマラヤ

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