2017年4月20日(木)ゆめプラサロンコンサート2017「光輝な響き」と題して、トランペット奏者・菊本和昭さんのコンサートが行われました。

今年度はじめてのサロンコンサート事業ですが、開演前にはチケットも完売し、客席が満席となる華々しいスタートでした。



第1部は、4つの曲を4つの楽器で演奏してくださいました。
B♭トランペット、フリューゲルホルン、E♭トランペット、コルネットを、ひとつの演奏会の中で聴くことができるのは、なかなか珍しい機会だったと思います。
プログラムの合間には、「吉本興業入りも考えたことがある」と言う菊本さんのユーモアあふれるトークや、楽器の解説なども交えられ、サロンコンサートならではの気軽な距離感と雰囲気を味わうことができるものでした。

第2部は一転して、かの有名な、ムソルグスキー作曲・組曲『展覧会の絵』を、トランペットとピアノで演奏する、30分以上の大作。
オーケストラの編曲版が有名ですが、今回の楽曲は、ピアノ伴奏・佐竹裕介さんがトランペットとピアノのために編曲されたそうです。
お馴染みの「プロムナード」冒頭のトランペットソロのフレーズからはじまり、1部で使用した4種類の楽器やいくつものミュートを使い分け、とても情景豊かに描き分けていました。
客席では、学校吹奏楽部に所属する中高生たちもいて、舞台上の菊本さんの一挙手一投足を食い入るように見つめていました。
華やかな音色のトランペットのファンファーレや、哀愁のあるフリューゲルホルンの「古城」など、それぞれの楽器の特徴を余すところなく楽しめるプログラムでした。

そして、演奏がすべて終わると、客席からは大きな拍手が沸き起こり、大作を吹かれた後にもかかわらず、アンコールでは軽やかに「ナポリの踊り」を演奏してくださいました。


終演後は、サイン会で菊本さんに熱く感想を述べられるお客様や、記念撮影をお願いする学生さんなど、ロビーの賑わいが長く続きました。
学生さんの中には、菊本さんに握手をしてもらい、「トランペットの才能、目覚めちゃうかも!」と興奮している子たちもいました。
その楽しそうな様子を見て、子供たちや学生さんにもプロの演奏を間近で聴く機会を、多く提供していけると良いなと思いました。

by S.A

【本日のプログラム】

(第1部)
ケディケ/コンサート・エチュード
アルチュニアン/エレジー
ラフマニノフ/ヴォカリーズ
ベーメ/ロシアの踊り

(第2部)
ムソルグスキー(佐竹裕介編)/組曲≪展覧会の絵≫より
 プロムナード
 グノーム
 プロムナード(ピアノソロ)
 古城
 プロムナード(ピアノソロ)
 雛鳥
 プロムナード
 リモージュの市場
 カタコンベ〜死せる言葉による死者への呼びかけ〜
 バーバ・ヤガ
 キエフの大門

(アンコール)
チャイコフスキー/≪白鳥の湖≫より「ナポリの踊り

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