2016年9月18日(日)、白石加代子「百物語」シリーズ ーアンコール公演ーが行われました。


数年来、白石加代子さんのステージを待ち望んでいました。
緞帳が上がって中央に座っている彼女の「燈台鬼、作 南條範夫」の第一声から興奮しました。低音でそれでいて聞き取りやすい声。早口で話してもはっきりと聞き取れる声・・・さすがです。
遣唐使として異国に渡り行方不明になった父親を探しに、成人した息子が異国に渡る。しかし再会を果たせず、失意の中、帰国する宴が開かれた。その中で燈台鬼の姿にさせられた父親が息子を見つけた。自身の血と足の指で名乗り上げるシーンは、白石加代子さんの立ちあがった着物に燈台鬼の姿が描かれていて、危機迫るものがありました。
親子、船で日本に帰る船から父親が身をなげる語りも、心に残るものでした。
2作目の「五郎八航空」は、うって変わって、客席には笑い声が溢れました。もんぺ姿の五郎八の子連れのおかみさんが操縦する飛行機に、記者二人を乗せて道路に着陸する話を、コミカルに演じていました。彼女の話力というか、若々しいかわいらしさなど、別の魅力を感じさせてくれました。
もっと別の作品も聞いてみたいな。

by WANWAN

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