2019年8月4日(日)、ジョイントフェスティバル愛知2019からスペインの劇団エル・パティオによる「A MANO(ア・マノ)ー手によってー」が行われました。



小さな小さな舞台でした。
鏡台のようなテーブルの上に枠とガラスの箱が一つ。それが小さなリサイクルショップ、今日の舞台だったのです。



最初はただの土くれ。その塊から丸いものがひねり出され、鉛筆のような棒でおさえると、目鼻がついて人の顔に。
「ア・マノ~手によって」というタイトル通り、手によって生みだされたと思っていたら、演者の手は人形の手足体になり、動く動く動く。
自由自在に、軽やかに、繊細に。

リサイクルショップで、ほかの商品は売れていく中自分だけ取り残される人形の恋と別れ。
ショーウインドウにみたてた小さなガラスの箱の中で、そして鏡台のようなテーブルの下でも、手は動き回る。
コミカルに、いとし気に。そして小さな舞台を縦横無尽に。

セリフのない人形劇だから、観客は大人も子どもも関係ない。大人たちも子供のように驚いたり笑ったり。
大人だけで見に来てくれた人たちもたくさんいました。子供のころに戻った気分になれたかな。
そもそも客席のあるのが大きなホールの舞台の上。そこに人形劇の舞台と客席と両方があるのです。
客席用に壇を組み、一番前から、自分だけで見られる子供たち、保護者と一緒の子供たち、そして大人という順に座りました。
いつもと違う経験でしたね。



最後には、劇団の方から一人一人に粘土がプレゼントされました。家でお話の続きが始まっているでしょうか?

by リリィ

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