2017年11月25日(土)15時よりゆめたろうプラザ 輝きホールで
エンリケ・クッティーニ楽団「タンゴエモーション」の公演が行われました。



舞台の背景にギリシャのパルテノンの柱をイメージさせる布が垂れており
照明の効果を上げている。


幕開けの曲はエルチョクロ、歯切れのよいスタッカートのリズムに心が踊る
息の合ったダンスについ引き込まれて見とれてしまう。
タンゴの曲は男性が振られる情景が多いらしい。振られてもなお未練がましく
追い続けるのだそうだ。
こんなに素晴らしい演奏なのにお客の入りが少ないように感じる。お客さんの中で話しているのを聞いた。「チケット代が安すぎるのよ。こんな良い内容なら、もっと高くしないとダメよ」


ピアノのエンリケ・クッティーニさんはピアノの魔術師と言われているそうで右手で叩いている指の間を左手の指で叩くところからその名が出来たらしいが私のところからはその技は見えなかった。
会場に手拍子を要求するところがあるが、わざと間違えるようにしておきながら、残念そうな表情をして見せたり、会場を引き込むのがとても上手いと感じた。



一生懸命に聞いていたせいか、あっという間に休憩になった。
後半は聞き慣れた曲が多かった、シャルダッシュとかリベルタンゴを聞くと
身体が自然に反応している。ダンサーと一緒に踊っている気持ちだった。
社交ダンスでもタンゴの踊りはキビキビしているのだが、この舞台のダンスはキビキビを通り越して目まぐるしい。足の動きについていけない。



タンゴのタンゴらしいところは何と言ってもバンドネオンの音色、ドイツで
移動式のオルガンとして作られて、アルゼンチンへ渡ったらしい。右が38個 左が33個のボタンがあって、押すときと引く時で音の高さが違う、
それで5オクターブの音域を出せると説明があった。とても演奏が難しそう
だけど、切ないような音色はタンゴにピッタリだと思う。



言い忘れるところだったが、ボーカルがまた素晴らしかった。スペイン語の
発音の性があるかもしれないが素晴らしい声でした。


アンコールの曲が終わると客席に降りてきて、お客より先に会場を出て出口でお客をお見送りしてくれて、サービス満点の舞台でした。
By さくらさいた



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