2014年12月14日(日)、レクチャー公演「狂言鑑賞会」が行われました。

レクチャー公演という事で、第一部の最初は十四世野村又三郎さんからのお話で始まりました。
又三郎さんは少し早口で情熱的にたくさん語ってくださって、狂言は登場人物の駆け引きで、物語ができているという説明に納得がいきました。


この話を聞いて上演される二つの狂言の内容や時代背景まで理解できたので、狂言を身近に感じることができました。

一つ目の狂言「附子(ぶす)」は、太郎冠者と次郎冠者を又三郎さんの息子さん(中学生)とお弟子さん(小学生)が演じました。



息子さんは3歳から狂言を始めたそうですし、お弟子さんは東京から稽古に通っているそうです。
リハーサルでは又三郎さんから細かい指導を受けていました。
たいへんお上手な上に可愛らしさが加わって、楽しい舞台でした。



二つ目の狂言「鈍太郎(どんだろう)」は男性優位の時代を表現した作品です。
主役の鈍太郎は自分勝手なのですが、又三郎さんが演じると愉快で憎めず、つい笑って楽しんでしまいました。



又三郎さんが語りで出演した、平安人形絵巻「愛・かきつばた姫」からファンになった方も、今日初めて狂言を見たお客様も、きっと狂言を好きになってくれたと思います。



by まよ

おすすめ記事