☆3月1日にサイエンストークが行われました☆

「サイエンストーク」とは武豊町にある企業に、その企業の紹介や
色々な実験などをして科学に興味を持ってもらおう、というような企画です。

今回登場していただく企業さまは
「JFEスチール株式会社・知多製造所」様。

武豊町と半田市にまたがり海沿いにある、大きな会社です。
先生はJFEスチールからお越しくださった佐伯さんと橋本さんで、鉄のスペシャリストでもあるお方です。
今回参加してくれた子どもは16人。
予め机に置いておいた実験道具に、既に興味深々。
講座は主に次のような内容で進んでいきました。

1.JFEスチールの紹介。
2.鉄に関するクイズ、
3.日本の鉄鋼に関するDVD鑑賞
4.各種実験

初めにJFEスチールの紹介がありました。
JFEスチールでは原材料から高炉という機械を使って鉄を作っていることや知多製造所では、主にパイプを作っているというような紹介がありました。
ところで「JFE」ってどんな意味か知っていますか?
…答えは
J…Japan(日本)
F…Fe(鉄の元素記号)
E…Engineering(エンジニアリング)
の略で「日本を代表する未来志向の企業グループ」という意味が込められています。
こんな立派な企業が子供達の為に出張授業をしてくれるなんて、ホントはとってもありがたいことなんですよ~。

次に鉄に関するクイズです。
Q1:地球の成分の内、鉄はどの位の比率でしょうか?
Q2:鉄、プラスチック、アルミ、チタン、金の中で一番安い材料はどれでしょうか?
Q3:鉄のリサイクル率はどれくらいでしょうか?
などなど。答えはこのブログの一番最後にあります。
次にDVD鑑賞です。
鉄の原材料を取る様子や、炉で溶かされた鉄が色々な形に作られていく様子、
生活の様々な場所で使われている事が紹介されていました。
最後に鉄を使った実験です。今回は6つ行いました。


①「砂から鉄を取り出してみよう」
鉄は磁石にくっつく、という性質を利用して、川から取ってきた砂に磁石を入れて砂鉄を取り出します。
今回は子供たちを4チームに分けて、一番多く取るような競争しました。
景品も出るので必死なチームもありました(笑)


②「鉄釘を磁石にかえてみよう」
普通の釘をクリップに近づけても、何もしないとクリップは付きません。
けど磁石で釘をこするとアラ不思議!?
クリップが釘に付きます。
次に釘をハンマーで数回叩いて衝撃を与えると、今度はクリップが付かなくなりました。
磁気の向きをそろえたり、乱れたりする性質を利用してるんだそうです。

③「ぱっくんワニで遊ぼう」
紙でワニの形を作り、口の部分に2つの磁石を反発しあうように取り付けます。
そこに別の磁石を口元に近づけるとワニが下がっていったり、
喰いついてきたりして遊びます。


④「鉄釘でモーターを作ってみよう」
乾電池、釘、磁石、アルミ箔だけで簡単なモータを作ります。
乾電池に磁石を付けた釘を付けて、細くしたアルミ箔を乾電池の上の部分と
磁石を付けると釘がクルクル回り出します!
こんな簡単な仕組みにも関わらず、モーターが作れてしまいました。
磁石を逆向きにしたり増やしたり、色々と試す子供もいて面白そうでした。
(理論的にはフレミングの左手の法則、というものを使ってますよ~)


⑤「鉄は燃えるか」
鉄は燃えるでしょうか?
…答えは「燃えます」
では、燃えたら重くなるか、軽くなるか、変わらないか、どれでしょうか??
実際に実験で試してみます。
スチールウール(鉄を細い線にしてグルグル巻いたもの)に火を付けて、酸素を吹きかけます。
酸素を入れた瞬間、スチールウールが赤く燃え上がりました。
そして重さを計ってみた結果「軽く」なりました!
実はコレ、実験失敗です(笑)
理論的には「酸化」して重くなりますが、燃えてる途中にスチールウールが床に落ちてしまい、軽くなってしまいました。
「重くなる」と予想したチームには景品が出ましたが、「軽くなる」と予想したチームからは非難轟々で、
JFEの橋本さんは冷や汗をダラダラかいてましたね(笑)


⑥「カイロを作ってみよう」
いわゆるホッカイロを自分達で作ってみます。
材料は「鉄粉」と「活性炭」と「食塩水」。
これらをビニール袋に入れて振ったり揉んだりすると暖かくなります。
このように学校ではやらないような実験をするとすぐに時間が過ぎてしまい、ちょっと時間オーバーになってしまいました。
でもそれだけ実験に夢中になれたと思うので、子供たちには少しでも鉄や科学に興味を持ってもらえたのではないかな、と思います。
最後に今回サイエンストークを担当してくださり、準備や当日の講座を行ってくださったJFEスチールの佐伯さん、橋本さん、楽しい、興味深い講座をありがとうございました!

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