東海カーボン様から7名もの社員の方を派遣していただいて、サイエンストークを開講しました。
説明はパワーポイント使い、実験には各テーブルに一人づつ付いてもらい、解説を加えながら行ってもらいました。そのため、参加者の表情もにこやかで、楽しんでいる様子がうかがえました。

カーボンほど私たちの生活になじみの深い物質はないのに、ほとんど意識されない物質でもあります。今回の東海カーボン様によるサイエンストークはそのカーボンをより身近に感じさせて
もらえる講座になりました。



講座では実験を多く取り入れてあっと驚くことで、どんどん引きこまれていきました。

その一つが、墨汁の実験です。二つの墨汁が入ったどちらも同じように見えるビーカーですが、CCレモンを加えると、ひとつめのビーカーは一瞬にして透明の液体に変化しました。種明かしは ヨウ素とデンプンで出来た墨汁液体はビタミンCと出会って化学反応を起こして透明になったと言うことでした。もう一方は炭素で出来た墨液なので何の変化も起こりません。マジックを見たようで、子供たちの反応がとても印象的でした。

世の中の黒い物には全てカーボンが入っています。タイヤしかり、ワイパーも黒い、ゴムシートも黒い。天然のゴムだけではあまり丈夫ではないので、それだけで使うことはありません。それにカーボンを加えると丈夫なタイヤになると言うことでした。

また、カーボンは鉄よりも軽いのに、鉄よりも強い性質があるので、飛行機の材料としても使われています。
飛行機と言えば昔はジュラルミンでした。アルミの合金でこれも軽くて丈夫な金属でしたが
新素材の炭素繊維が取って代わろうとしています。



カーボンのもう一つの特徴が電気を良く通すと言うことです。でも金属ほどではないので熱を持って光ります。実験ではシャープペンシルの芯に電池4個をつないで電気を通すと、次第に光が強くなり最後は溶けて切れてました。切れる瞬間はフラッシュを焚いたような光が発せられました。子供たちの目も同じように輝いていました。
そして、あのエジソンは京都の竹を炭にして電気を通して光らせたランプを発明して、100日間光らせる事が出来たと言うことでした。



講座の最後に書いてもらったアンケートには、とても楽しんでいた様子がうかがえる言葉が並べられていました。



東海カーボン様には、莫大な労力をかけて取り組んでいただいているものと推察いたしますが、子供たちの喜ぶ顔に免じていただけるとありがたいです。感謝申し上げます。

By さくらちゃん

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