7月18日(土)午後2時から、ゆめたろうプラザ響きホールで、サイエンスレクチャー・松尾太郎氏講演会「宇宙は生命であふれている?~生命とは何かを考えてみよう~」が開催されました。

松尾太郎氏は名古屋大学で学ばれた後、NASAでの勤務を経て、現在は大阪大学で宇宙における生命について研究されています。

講演では、たくさんの資料を基に説明が行われました。登壇されて最初に話されたのは、数ミクロンほどの小さな生物が、地球規模の環境にも影響を与えているということです。そして、その環境が生物にも影響を与え、互いに変化を繰り返してきたそうです。
昔、「地球は青かった」と言った人がいます。現在の地球は青く見えますが、数億年前は違う色をしていたと考えられています。
宇宙の歴史は、ビッグバン以来約138億年といわれています。一方、地球の歴史は約45億年ですが、誕生したばかりの頃には酸素がありませんでした。
やがて海ができ、海の中に酸素を作り出す微生物が現れたことで、大量の酸素が海の中に含まれるようになりました。酸素のない時代には、海の中にたくさんの鉄がありましたが、酸素が含まれるようになると、その鉄がさびて茶色になりました。そのため、この時代の地球は茶色→緑色だったと考えられています。
松尾先生のお話は多岐にわたり、さまざまな資料を使って説明されました。その中での大きなポイントは、小さな微生物が地球という大きな環境を変化させ、その環境がさらに微生物に影響を与えることで、生物の多様性が生み出されてきたということです。


昔の人は、地球という星が宇宙の中心にあると考えていました。すべての星は地球を中心に動いており、地球は特別な存在であると考えられていたのです。
ところが、望遠鏡や顕微鏡が発明され、遠くのものや小さなものが見えるようになると、どうもそうではないらしいということが分かってきました。
NASAが打ち上げた宇宙望遠鏡で星を詳しく観測すると、地球のような惑星が数多く存在することが発見されました。そのため、地球のように生命が生まれている惑星も、きっとあるに違いありません。しかし、約45億年に及ぶ地球の歴史の中でも、人類が現れたのはごく最近のことです。ほかの惑星でも同じようなことが起こっていたとしても、地球とまったく同じ生命が生まれるとは考えにくいそうです。
地球とは違う形の生命体が、宇宙のどこかに存在することは十分に考えられます。むしろ、そのような生命体は数多く存在するのではないかというお話でした。
Sakura
