9月13日、サイエンスレクチャー2025森阪通講演会「イルカは何を伝えあっているのか?不思議なイルカのコミュニケーション」が開催されました。

講演は、先生の職場である三重大学の研究室から見える風景の話からはじまりました。なんと中部国際空港も見えること・双眼鏡でスナメリの観察ができるといった話や、伊勢湾・三河湾にスナメリ(イルカ)が出没しているとのデータも提示いただけ、一気に身近な話として、惹きつけられるものになりました。

実は、イルカもクジラも鯨類の中に含まれていて、大きさとでいるだけとの話に、色んな分類にこだわっていたのは、人間だけなのかなぁと。知るうえで分類はもちろん必要だけども、それぞれの理解を深め、価値を認めていくためであることを忘れてはいけないなと講演会を聞きながら、痛感させられました。

イルカと人間との違うところと同じところについても、身近なものにおきかえたり、具体例を提示したりして、わかりやすく伝えていただきました。

ヤーコブ・フォン・ユクスキュルの「環世界(ある動物によって意味をもった存在によって構成された世界)」という考え方、興味深かったです。森阪先生はその考え方のもと、イルカのことをもっと深く知りたいと思い、究をされているとのこと。話のあちこちから研究職の奥深さを感じさせられました。イルカと人間の違いである「右目と左目の独立した動き」や「音との兼ね合い」の研究の更なる発展を期待して…。

また、個体識別をしながら、研究をすすめていくことでわかってきている「同調呼吸」「パーソナルスペース」「シグネチャーホイッスル(個体ごとに異なる音で名前のようなもので、呼びかけや返答に使っているもの)」については、そこまで人間と似ていることがあるのかと驚かされました。

群れをつくる動物にとっては、コミュニケーションは大切なものであること。コミュニケーションは、さみしさの感覚があることの表れであり、互いのつながりを維持し、確認しあうことが基本であることを再認識する場となりました。

100Hz~18000Hzまでの高周波の音を実際に鳴らして、聞こえるかどうかを試す超音波に関する実験も面白かったです。年齢が低い人ほど、高い音が聞こえるということで、比較的子どもは最後まで手を挙げていました。私は、思った以上に聞こえず、ショックでしたが・・・。

そんな参加型の講義で、写真・映像を多くとりいれていただき、子どもにもわかりやすく話していただけ、応えきれないほどの質問がたくさん出てきました。

ご自宅で小学校6年生のお子さんに話をする等の念入りな事前準備をしてきてくださったようです。細かな配慮に感謝しております。 また、懇親会での話になりますが、自主的な動きをしている「NPOたけとよ」の活動に興味をもっていただけ、ネットワーク分析の研究についても聞くことができました。また、武豊に来ていただけそうです。
森阪先生、ありがとうございました。

子ども特派員と一緒に記念撮影

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