5月22日(月)から26日(金)にかけて武豊町内4つの小学校、4年生対象に学校アウトリーチがありました。

今回は軽やかな指使いで難曲を弾きこなすヴァイオリニストの礒絵里子さんと、枠にとらわれず、常に新しい世界を創造するピアニストの中川賢一さんのお二人が子どもたちに素敵な音楽の演奏をしてくれました。

入場してまずは「愛のあいさつ」を披露。エルガーがイギリス人作曲家で他にもイギリス第二の国歌ともいえる「威風堂々」を作曲していることなど教えてくれました。

礒さんはヴァイオリンが何でできているかやどうやったら音が鳴るのかということを解説してくれました。
弓は馬のしっぽでできていてなんと180本くらいを束ねているそうです。

そして礒さんの好きなヴァイオリンの特徴を生かしたディニーク作曲「ひばり」という曲を演奏。
まるで小鳥が鳴きあっているかのような音をヴァイオリンで見事に再現してくれました。

続いて中川賢一さんによるピアノのしくみの大解説の時間です。
アクションカットモデルというピアノの鍵盤の仕組みを切り抜いた装置を使って目の前で弦をハンマーが叩く構造を教えてくれます。
教室にあるピアノでもホールにもっていくと一番後ろまで音が聞こえるそうです。
どうやって音を響かせるのか、とてもわかりやすくオルゴールをつかって教えてくれます。
小さな音のオルゴールが「響板」にくっつくとものすごく大きな音に変わる様子にクラスのみんなはとてもびっくりしました。


ピアノの音の鳴り方の次はヴァイオリンの音の鳴り方も教えてくれます。
基本的にはピアノと変わりません。
弦のブルブルという震えが駒(こま)に伝わり、駒の震えがヴァイオリンの表板、横の板、裏の板へと伝わって音を大きくします。
ピアノと違うところは駒の近くに魂柱(こんちゅう)という小さな柱がヴァイオリンのそれぞれの板にくっついています。これがないと音量が全く違うそうです。

最後にモンティ作曲の「チャルダッシュ」を演奏してくれました。
この曲は早い部分とゆっくりな部分と交互にある曲です。座っているみんなの前を歩きながら、本当に目の前で弾いてくれました。
あんなに近くでヴァイオリンが聞けるなんてみんなラッキーです。

礒さん、中川さん1週間アウトリーチをありがとうございました!

さかな特派員

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