9月25日(日)コズミックカレッジ「世界の片岡と水ロケットを作って飛ばそう!!」が開催された。

午前中はキッズコース、低学年が対象で親子での参加、午後はファンダメンタルコース、4年生以上が対象。講師には各務原から片岡鉄雄先生を迎えて丁寧な指導を受けた。アシスタントとして東浦チームの援助もあり、スムーズな進行が行えた。

東浦チームとは、日頃片岡先生をサポートして活動しているメンバー。
講師の片岡先生は知る人ぞ知る高名な、水ロケットの権威だが、本職はドクターヘリのメンテナンスを長年にわたりやってこられたそうだ。

ふとしたことで水ロケットにはまり、以来数十年たずさわってこられたと紹介があった。
昨日は本日の講座に先立って準備と試射会を行ったが、台風15号が去った影響で強風が吹き、打ち上げは断念した。打って変わって今日は無風の薄曇りで、絶好の打ち上げ日和となった。
ロケットの打ち上げる速度は、200Km/hにもなるらしい。真上に打ち上げると落ちて来る時も200Km/hになるので、地上に激突するとバラバラに壊れてしまう。それを防ぐためにパラシュートを付けたりするのだが、これが案外難しく、制作に時間がかかる。キッズコースではパラシュートを使わないでも壊れないで落ちて来るやり方を教えてもらった。

ロケットの重心を真ん中に作る事で、落ちる時の姿勢が水平になり空気抵抗でふわふわと落ちて来る。
さていよいよ工作に入ったが、今回は親子での参加なので父さん母さんにも力が入る、辛抱強く待っている人もいるが、つい手が出てしまう親もいる。

片岡先生の上手い指導もあって、時間通りに完成して、外の駐車場に移動して打ち上げを行った。
発射台にロケットを取り付けて、自転車の空気入れで5㎏/㎠まで圧を注入して打ち上げとなるが、子供の力では1~2㎏/㎠が精一杯なので、後は大人が手伝ってあげる。片岡先生の合図で5機を一斉に発射した。勢い良く大空高く飛び上がる。4~50mは上がっているように見える。
計算通り落下の時はふわふわと落ちてくる。全員が2回ずつ打ち上げて、皆が全員成功した。この成功体験は今後の人生のターニングポイントで、重要な意味を持つことになるということだ。テレビでも有名な人はこの様な成功体験を小さい頃に持つ人が多いと聞く。この講座が少しでもそんな役割を果たしてくれるとありがたいのだが。

午後はコズミックカレッジ ファンダメンタルコースだ。小学4年生以上なので一人で参加だが、親にも水ロケットの楽しさと、注意するところを理解してもらうため見学してもらう事にした。
午前と違ってパラシュートを開いて落ちて来るロケットを作る。これは手間のかかる所があるのと、微妙に難しいところがあるので、その部分は既に片岡先生により作ってある。残りの部分を作って完成となる。こう言うと簡単そうに思えるが、一番難しい所が残してあって、そう簡単ではない。
パラシュートを開かせる仕組みに、微妙な調整が必要で、ここはスタッフが応援して、教室で何度もパラシュートの畳み方を練習して、発射場へ移動した。
全員が2回ずつ発射したので、30回の打ち上げとなったが、パラシュートが開かなかったのはその内3回で、90%の成功率となった。普通は50%程度らしいので、これはギネスブック級だと片岡先生も喜んでいた。
教室での練習の成果だといえる。
このコースの成功体験が今後の人生に何らかの良い影響があると講座をやった意義がある。

by sakura





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