2017年1月22日(日)、ゆめプラサロンコンサート2016「熱狂を呼ぶ本能のピアニスト」が行われました。

あの反田さんが武豊に来るってホント?!

たくさんの人にそう聞かれました。
ホントなんです。某ドキュメンタリー番組や、某音楽番組ですっかり有名になってしまった反田恭平さんが、ゆめたろうプラザの響きホールで素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

コンサート当日、開演時間になり、客席が暗くなると、舞台にひっつめ髪の若者が 登場。ピアノの前に座ったと思うとすぐ弾き始めます。まず、ショパンの「幻想即興曲」。演奏が終わり観客の拍手にはにかんだような礼。そして、もう一曲ショパン「雨だれ」。
続いてリスト。「愛の夢」「ラ・カンパネラ」
飄々とすごい演奏が続きます。


ここでMC。
1才半から5才まで名古屋に住んでいたとか。恭平少年はそこでサッカーとピアノを始めた。その後ワールドカップに出ることを夢見る小学生になった彼は、ある日手を折った。物凄い痛みにめげた彼に追い打ちをかけたのは、当時ワールドカップに出場していた宮本選手の鼻の骨折。手でこんなに痛いのに、鼻はもっと痛いに違いない。痛い目に遭わないピアノに進もう。 こんな楽しい?話をしてくれました。
今日のプログラムは大好きな曲を集めたそうです。

続いてリストの『詩的で宗教的な調べ』より第7番「葬送」。17分かかる大曲です。

休憩後、後半はスクリャービン、プロコフィエフ、ラフマニノフとオールロシアの予定だったのですが、プロコフィエフがリストに差し替えになりました。

というわけで
1曲目はスクリャービン「幻想曲ロ短調」
続いてリスト「伝説」
ラフマニノフ「ソナタ第2番変ロ短調」

反田さんの演奏、目をつぶって聴いていると物語を聞いているような気がします。多分大変なテクニックがあるので、私たちに難しい曲なんだということを忘れさせてくれるのではないでしょうか。だから聴衆は純粋に単純に彼が感じている音楽の中に入り込める。
私は舞台に向かって右側に座ったので、反田さんの表情がよく見えました。柔らかさ、優しさ、幸せな音。
左側に座った友人は、彼の手の動きにびっくりしていました。速くて見えないと。
そして、そのピアノの持っている響きを目一杯鳴らす彼の技術!


アンコールはラフマニノフ「前奏曲4番」、そしてシューマン作曲リスト編曲の「献呈」、2曲も弾いてくれました。
私はシューマンの歌曲が大好きなのですが、ピアノにアレンジされた「献呈」も素敵でした。テーマが美しく現れ、切ない!嗚呼!

22才の反田さん、次に来ていただけるのはいつでしょう。今度は輝きホールでしょうね。
あんなに近くで、ホール中が彼のピアノの音で包まれる、その中にいられたなんて、私たちはなんと贅沢な時間を頂いたことでしょう!
反田さんのこれからをずっと注目し続けたいと思います。

ありがとうございました!!

by ルーシー


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