2012年5月20日(日)、ゆめプラサロン・コンサート 2012 田村緑 ピアノサロンコンサート「剛毅さと、美しさと」が行われました。
たっぷり2時間のコンサートだったが、とにかく楽しくてアッという間に時間が過ぎた
気さくな人柄を感じさせる楽しいおしゃべりと素敵な演出で、2倍楽しめた感じがする。
第一部の「くるみ割り人形」は、ドイツで買ったという可愛い
くるみ割り人形を舞台に置いての演奏。イメージ 3
ラフマニノフの「鐘」は、低音部の音の響きの上に高音部が乗って演奏されるという説明通り、低音部の響きが耳に残り、本当に会場に鐘が響き渡っている様なゾクゾクする感動を覚えた。
そして一部の終りは、ピアノの仕組みについての話のあと、「威風堂々」を演奏している間にピアノの下に観客をもぐらせて音の響きを体感させるというおもしろい企画だった。
100名の近くの観客がもぐる間(15分くらいか?)ずっと強い音で弾き続けてさぞ大変だろうと思ったが、ご本人はとても楽しんでいる様子だった。
第2部の「展覧会の絵」は、作曲家ムソルグスキーと友人画家ヴィクトル・ハルトマンとの友情物語として作曲されたという事だが、この曲を作るもとになったと言われるハルトマンの描いた絵を舞台で見せながらの演奏は、曲のイメージが湧きなかなか興味深かった。イメージ 2
音楽を楽しめる体験とする為の様々なアウトリーチを手法を持つピアニストならではの 楽しいコンサートであり、題名のごとく剛毅さと美しさを兼ね備えた演奏も十分に堪能することができた。
By Tomo2