2010年11月20日(土)~21日(日)に、ギャラリーにて2年ぶりのダ・ヴィンチ作品の展覧会がひらかれました。
高浜市在住の神谷長幸、佳孝氏の力作、木工模型80余点を展示しました。
今回は11時、14時、16時の3回、佳孝氏によるデモンストレーションが行なわれ、
新作などの機能や仕組みの説明がありました。
そのなかの一作品「石打ち」は弓形の反発力で石を遠くに飛ばす
一種の武器です。神谷作品はいずれもがダ・ヴィンチが残したイラスト図からの
復元ですが、なんとこの石打ち、アメリカでも復元されており、それは巨大なもので、
弓形部分は板を張り合わせて反発力を生じさせていました。
この制作場面がビデオに収録され、展覧会の入口で流されていました。
ギャラリー奥では工作機械を使った長幸氏の制作場面も放映されていて、
多角的な展覧会場となっていました。
初日は「武豊町文化振興事業名 作映画鑑賞会」と重なり、大勢の子どもたちも入場し、
306人という多くの観覧者がありました。
「ゆっくりと、丁寧に操作しましょう」の表示にもかかわらず、
乱暴な取り扱いで故障する作品もあり、神谷父子には大変なご迷惑をかけてしまいました。
作品が駆動するというのは子どもたちも感動的ですが、アテンド係(案内係)にはヒヤヒヤものです。
それにしても、ディファレンシャル・ギアなど現在の自動車部品に欠かせないものが、1500年代に
ダ・ヴィンチの手により書かれていたとは驚きです。
2日目は当日の中日新聞・朝刊に記載されたこともあり、終了の午後5時までに275人の入場がありました。
デジカメなどで作品を丹念に撮って行かれる方たちもいて、神谷父子も質問攻めにあっていました。
「モノづくり」が言われて久しいですが、神谷氏たちの技術が後世に引き継がれていくことを願わざるを
得ない貴重な展覧会でした。
By 松本三